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120622 SLIT再訪
某婦人誌の取材で「SLIT」へお邪魔して来ました。引渡して1年半、久しぶりの訪問です。
120622 SLIT再訪_a0147204_1416518.jpg

私たちの事務所に来てくださるのは、30代,40代のご夫婦で、お子さんがまだ小さかったりする場合が多いのですが、「SLIT」の建主はそれより少しだけ年長のカップル。設計依頼を受けた時は、「大人の家」を造ろうと、意気込んだりしたのですが、結局のところ完成したのは若い世代以上に「攻めた」デザインの住宅でした。「攻め」の最大のポイントは、建物の対角線上に抜けるスリット。矩形状の平面を斜めにスリットが横切るのですから、プランは普通に考えるより納まりが難しい。そして、屋根にもスリット。トップライトが家を横切るわけです。当然夏は日差しが強く、冬はそれなりに寒くなる。
そんなデメリットをモノともしない強さがお二人にありました。ここにあった旧宅は端竿敷地ということもあり、光がほとんど入らない。そんな環境をひっくり返したいというお考えだったと思います。強く光りを求めていらっしゃっいました。
そして、撮影当日は夏も近づく梅雨の晴れ間。2階はどのくらい暑いのだろう。少々気になりました。1階の窓から涼しい風を取り入れて、2階の熱気を抜くことはもちろん考えていたのですが、どれほどの効果があるのか。恐る恐る2階に上がると、「ああ、そんなに暑くないなあ」当日は風が無かったのですが、これで風が少しでも吹けば真夏以外は自然換気で大丈夫そう。
Mさんご夫妻は、私のそんな心配をよそに、トップライトから入る月の光を感じる楽しみを話して下さいました。大人です。
「攻める」ことと「若い」ことには直接関係は無い。まして「大人の家」はただ落ち着いた家とは違う。当たり前のことを、改めて感じた次第です。Mさんご夫妻に感謝。ありがとうございました。〈TAK〉
by komadakenchiku | 2012-06-22 14:59 | M邸
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駒田建築設計事務所/駒田剛司+駒田由香
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