120714 「なにをしたいの?」
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先週、明治大学2年生の講評会へ。由香と2人でゲストクリティークとしてお邪魔して来ました。担当講師は写真でお話をされているプラステイクの古見演良さん。
キャンパスにイベントホールやカフェを計画するという課題です。2年生ですから、公共施設の設計は初めてだったのでしょうね。残念ながら一部を除いて消化不良の作品が多かったように思います。まあ、設計課題に出来不出来があるのは仕方が無い。僕自身の大学時代を思い起こしても、良く出来た課題もあれば、てんで話にならいモノもありました。
ただ、ちょっと気になったのは「私はこうこうこうしたかったからこんな建築になりました」と、簡単に言い切ってしまう学生が多かったこと。「なにをしたいのか?」という問いかけは指導教官からはもちろんですが、学生自身が常に自らへ問いかけていることのはずです。「なにをしたいのか?なにをしたいのか?なにをしたいのか?」明確な答えの無い、永遠の問いかけ。この問いに簡単に答えてしまうと、すなわち、もっともっとあるはずの「何を?」をバッサリ切り捨ててしまうと、先に書いた様な、言い切り型の発表になっちゃうんですね。それではダメです。
そこで、教える側として少し反省したのは、「なにをしたいの?」とあまり聞きすぎるのはどうなんだろうと言うこと。学生は往々にして教師の問いに応えなければと思ってしまうもの。「したいこと」なんて気にせずに、「とりあえずやってみな」と言ってあげるのが良いのかも知れません。〈TAK〉
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# by komadakenchiku | 2012-07-14 18:41 | 教育
120713 「深三畳台目」
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こんにちは駒田由香です。

先週末、軽井沢にある中央工学校所有の研修施設にでかけてきました。
研修施設といっても普通に想像する施設ではありません。
登録有形文化財である「三五荘」や能舞台を持つ「千ヶ滝」など普段は見る事のできない貴重な和風建築なんです。
写真の茶室は、茶の湯の研究と伝統建築設計の第一人者である中村昌生先生の設計で、ここでお茶会を体験。美味しいお茶をいただきました。

中でも、中村先生が復元した、千利休の「深三畳台目」は見事でした。
茶の湯の原点に立ち返ることを示唆し、利休の痛烈な批判精神が込められていると言われる「深三畳台目」。
にじり口から入るとこの3畳が無限にひろがっていくようで、時間があれば一日中ここにいて光の移り変わりを見てみたい・・・
室内が暗くて写真がとれなかったのが残念でした。〈YUK〉
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# by komadakenchiku | 2012-07-13 11:04 | アート
120629 「クライマーズハウス」再訪
こんにちは駒田由香です。
先日、小岩の「クライマーズハウス」に雑誌取材のためお邪魔しました。
きれい好きな奥様がぴっかぴかにお掃除された室内には、グリーンのアクセントカラーが加わって、殺風景だった竣工当時よりずっといい雰囲気!
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写真は洗面室の小窓からダイニングと上階にある子供室をみたところです。
はしごの脇にあるのが、設計当初から吊るす予定だったハンモック。
試しに座らせてもらいましたが、揺れる身体にバルコニーへ抜ける風がそよそよとあたって、ついうとうとしそうな気持ちよさ・・・・。
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3階のリビングからハンモックのあたりを見下ろした写真です。
リビングと子供室の間にあるバルコニーにも、薄いグリーンのハンモックがかかっているのがおわかりでしょうか?
ここも空を見ながらアウトドア気分を満喫できそうです。

「いろんな場所がちらちらと見えるけれども単純につながっているわけではない」
「声は聞こえるけれども姿は見えない」
どこか森のような場所をめざして設計したクライマーズハウス。
お施主さんはこの暮らしを満喫してくださっているようです。〈YUK〉
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# by komadakenchiku | 2012-06-29 12:48 | クライマーズハウス
120622 SLIT再訪
某婦人誌の取材で「SLIT」へお邪魔して来ました。引渡して1年半、久しぶりの訪問です。
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私たちの事務所に来てくださるのは、30代,40代のご夫婦で、お子さんがまだ小さかったりする場合が多いのですが、「SLIT」の建主はそれより少しだけ年長のカップル。設計依頼を受けた時は、「大人の家」を造ろうと、意気込んだりしたのですが、結局のところ完成したのは若い世代以上に「攻めた」デザインの住宅でした。「攻め」の最大のポイントは、建物の対角線上に抜けるスリット。矩形状の平面を斜めにスリットが横切るのですから、プランは普通に考えるより納まりが難しい。そして、屋根にもスリット。トップライトが家を横切るわけです。当然夏は日差しが強く、冬はそれなりに寒くなる。
そんなデメリットをモノともしない強さがお二人にありました。ここにあった旧宅は端竿敷地ということもあり、光がほとんど入らない。そんな環境をひっくり返したいというお考えだったと思います。強く光りを求めていらっしゃっいました。
そして、撮影当日は夏も近づく梅雨の晴れ間。2階はどのくらい暑いのだろう。少々気になりました。1階の窓から涼しい風を取り入れて、2階の熱気を抜くことはもちろん考えていたのですが、どれほどの効果があるのか。恐る恐る2階に上がると、「ああ、そんなに暑くないなあ」当日は風が無かったのですが、これで風が少しでも吹けば真夏以外は自然換気で大丈夫そう。
Mさんご夫妻は、私のそんな心配をよそに、トップライトから入る月の光を感じる楽しみを話して下さいました。大人です。
「攻める」ことと「若い」ことには直接関係は無い。まして「大人の家」はただ落ち着いた家とは違う。当たり前のことを、改めて感じた次第です。Mさんご夫妻に感謝。ありがとうございました。〈TAK〉
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# by komadakenchiku | 2012-06-22 14:59 | SLIT
120605 「Folded W」
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新建築「住宅特集」6月号に「Folded W」が掲載されています。
以下寄稿した解説文の抜粋。
「深く折曲げた壁がつくる襞のような空間の一つ一つは、充分に囲われているが決して閉じることはなく、スリット状の隙間を通して必ず外部とつながる。玄関、キッチン、ダイニング、リビングなどそれぞれ機能をあたえられた囲いは、相互の関係性に応じて壁を刳り貫くことで、全体として連続感のある複雑で奥行きの深い場を造り出し、天井高の変化とスリットから差す光がさらなる抑揚をもたらす。壁による分節と接続、そして空間が一つの像を結ばない多様で多義的な読み取りを可能にする場の造り方は、やはり壁の在り方について考えていた「M HOUSE」で試みた格子状の壁の交差部を刳り貫く手法の応用でもある。しかし、ここでは空間の形式性ではなく「壁」がただそこに在るという感覚が前面に出て欲しいと思った。モノとしての壁に寄り添いながら、人がそこに棲む。住み手の要望に先立って壁がそこに在ったような感覚。そんな感覚を大切にしたいと思った。」


私たちの作品の中で「Folded W」の系譜をたどってみると、母は文中にも紹介している「M HOUSE」。父は「Winding W」。母方の叔父と叔母が「Y-3」と「綾瀬の集合住宅」。父方の叔父が「クライマーズハウス」といった感じでしょうか。リンク画面を見て頂ければ親戚関係はお分かり頂けるのではないかと思います。やや分かり難い「クライマーズハウス」と「Winding W」については過去のブログをご覧ください。ああそうか!と思うはずです。そうそうそれと、先日紹介した「ZETTO」は「Folded W」の弟ということになるかと。そして年末、「Folded W」の妹がに誕生予定です。まだ着工したばかりの「IK邸」、いずれここでもご紹介したいと思っています。〈TAK〉
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(写真:傍島利浩)
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# by komadakenchiku | 2012-06-05 20:18 | Folded W



駒田建築設計事務所/駒田剛司+駒田由香
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